ぐるぐる将棋生活

将棋教室や道場に通ったり、プロの先生の将棋を観戦したりイベントに行ったり。いち将棋好きの将棋生活の備忘録です。

将棋日本シリーズ2015 東北大会

今年度のJT杯、開幕は東北大会から!ということで見に行ってきました。
今週はうまいこと仙台で週末を迎えられてラッキー。

JT杯の公式ホームページはこちら。

あいにくの空模様でしたが意気揚々と出発。
JT杯は去年の東京大会を見に行ったのですが、決勝以外を見るのは初めてでした。


会場の夢メッセみやぎ


看板どん

会場ではまずパンフレットや記念品をいただきます。
パンフレットいいかんじ〜。あとカップラーメンが入っていました。
同封されているお米のマンガがちょっと心打たれるお話でしたので
今後の大会を観覧される方はご期待ください。


会場に入るとこんなかんじ!

さて、まずプロ公式戦の前にこども大会の決勝戦があるのですが、
その前に対局者のおふたりが会場にごあいさつに来てくださいました!


対局者の三浦九段と丸山九

 
一言ずつご挨拶

私は三浦先生も丸山先生も生で見るのは初めてだったので嬉しかったです!
そういえば解説の鈴木先生もだ。仙台まで来てくださってありがとうございます。

両対局者がいったん舞台から降りた後は詰め将棋コーナー。
鈴木先生の趣向を凝らした詰め将棋コーナーでした。
「姉妹詰め将棋」とか「ぐるぐる詰め将棋」とか「曲詰め(?)」って初めて聞いた〜。
持ち駒がちょっと変わるだけで手数がぜんぜん違ったりするんですね。おもしろかった!


鈴木八段の詰め将棋コーナー

詰め将棋を会場の方が正解すると景品がもらえます。
最後は中村修先生がつくったという2×2の詰め将棋。
ヒントとして1〜3筋の駒をすべて大盤からよけてくださいました笑


中村修先生の作品だそうです。解いてみてください〜

詰め将棋コーナーも終わり、こども大会の決勝戦!
低学年の部と高学年の部の対局が行われました。
みんな袴姿で席上対局するんですよね〜。これはいい思い出になりそう。
解説は引き続き鈴木八段、聞き手は上田女流三段でした。


聞き手は上田女流三段

低学年の部も高学年の部も熱戦でした!
高学年の部で優勝した男の子は、上田女流三段は天童の人間将棋で一緒に
出演したことがあるんだそうです。おもしろい縁ですね〜。
最近鈴木先生は弟子をとったりしているので、ついこどもの将棋を師匠目線で
見てしまうとのことでした笑

さて、こども大会も終わりいよいよプロ公式戦。
対局者が和服にお着替えして再び登場です!
JT杯はこれが素敵ですよね〜。


和服姿でご登場〜

 
いよいよ本番前で緊張ムード

 
駒を並べて対局開始

振り駒の結果、先手は三浦九段に。
戦型は丸山九段の一手損角がわりとなりました!

一手損角がわりについて、丸山九段はもちろんこの戦型のスペシャリストなので
わくわくして見ていました。
山九段の一手損角がわりについて、鈴木先生
「ふつうの一手損角がわりは一手損の分守りを厚くして戦うのですが
山九段のは手損することで相手に形を決めさせて戦うやりかた」とのこと。
ほう……なるほど……(なんとなくしか分からない)。
鈴木先生も一時期指していましたが、角がわりは自由度が高く謎が多い戦型とのことです。

さて、序盤から激しい展開になり、まだ中盤前のところで三浦九段の封じ手
JT杯ではこの封じ手がクイズになり、正解者から抽選で賞品があたります!


封じ手の局面。先手番で次の一手です〜

手が広いこの局面。私がとりあえず指してみたい手は4五桂だな!と思い
先生方の解説を聞く前に先走って用紙に記入。。。
そういえば両対局者が一度退出したあと、先生方が候補をいくつか挙げてくださるんでしたね。
(去年の東京大会で羽生先生の封じ手予想の正解が0人だったのを思い出しました)
候補の中に4五桂もあったのでそのまま提出。

休憩後、結果は本命と言われていた2四歩。外れたー残念。
その後同歩に4五桂でした。うおー惜しかった。
ちなみにこの2四歩を当てたのが記録係をしていた真木野初段。
「彼イケメンだからNHK杯の記録に抜擢されてるんですよ」と鈴木先生
福島のご出身なんですね。応援しよう〜。


見事封じ手をあてた真木野奨励会初段

さて、局面は封じ手の後から丸山先生が攻める展開の後、三浦先生の金を寄る受けが
良い手だったのでしょうか。その後は三浦先生の手がぴたりぴたりとはまって
後手陣に迫っていくような感じでした。

終盤は上田先生の予想手が結構当たり、鈴木先生が「今日は誕生日か何かですか?」と思わず突っ込み笑
このお二人の解説と聞き手よかったな〜。
個人的に聞き手の先生も読み筋をどんどん披露してふたりで検討してくださるスタイルが大好きなので
とっても楽しかったです!

というわけで序盤からの激しい将棋は三浦九段の勝利となりました。
ちなみに今回の棋譜は公式ホームページのほかに連盟モバイルでも見られるようです!


感想戦


賞品はお米パック一年分。……一年分?

表彰の後は抽選会!
次の一手と勝利者予想クイズを正解した人に賞品があたります。


くじを引く三浦先生

次の一手クイズは今回は100人くらい当たったのかな?
賞品は対局者のサイン入り盤駒を1名様に!いいなああああああ。
勝利者予想クイズは両対局者のサイン入り色紙でした。


賞品のサイン入り盤

最後に三浦先生から次戦への意気込み。次は北海道で糸谷竜王との対局です!


勝利おめでとうございました!

そしてJT杯と言えば勝利者が最後に握手でお見送り。
三浦先生に握手して頂きました。
本当にお一人お一人としっかり握手されていて、係の方が急いで列を流そうとするほど笑
三浦先生の私のイメージは武士のようなかんじだったので、手も無骨なかんじを
想像していたのですが、なんだかとっても柔らかい手でした……!
にっこり笑って握手してくださいました。

というわけでJT杯開幕戦、熱戦を間近で見ることができました。
決勝の東京大会も日にちが合えば見に行きたいな〜。


※もしも今回掲載した写真で何か問題等ございましたらお知らせいただければと思います。