ぐるぐる将棋生活

将棋教室や道場に通ったり、プロの先生の将棋を観戦したりイベントに行ったり。いち将棋好きの将棋生活の備忘録です。

第5期リコー杯女流王座戦 第1局 大盤解説会(指導対局とか)

女流王座戦の第一局、大盤解説会場では同時に指導対局やポラロイド撮影会、サイン会が
行われていました。(大盤解説会本編はこちら)
私はお昼休み明けからの山口女流初段の指導対局に申し込んでみました〜。
なんと抽選に当選!ということで指導対局を受けてきました。
女流棋士の先生の指導対局を一局きちんと受けるのは初めてでした。
(以前ぐるぐる将棋で安食先生と鈴木環那先生と指したことはあったのですが)

指導対局(四枚落ち)
さて指導対局。最近何かをつかみかけている二歩突っ切り定跡で指します。
山口先生は銀での攻め。ふだん教室で見ている形と違ってちょっと戸惑いましたが、違う形楽しい!

先生のいつもと違った攻めによってまたひとつ二歩突っ切り定跡のすごいところに気がつけた気がします。
2手目7六歩から下手が4筋の位を取るのを上手はどうやっても防げないのですね!
だから7六歩から4筋の歩を突いていくのかー!感動!(いまさら)
いや、これはきっと当たり前のことなのでしょうが私は今まで特に意識できず指していたので。。。
定跡の名前が「二歩突っ切り定跡」っていう名前じゃなくて「3-4筋位取り定跡」みたいな名前だったらもっと早く気づいたかもしれない……。

これに気づくと二歩突っ切り定跡も、六枚落ちの端攻めや四枚落ちの棒銀定跡と同じように
狙いが分かりやすい定跡に思えてきました。なるほどなるほど!
たしかにこれは駒落ち、しかも二枚落ちまでならではの定跡……。
先崎先生の本にあった「すばらしい定跡」の意味がようやく分かってきたような気がします。

話は変わりますがさっきやっと「位をとる」の意味が分かりました(遅)。
なんとなく漠然と「その筋の歩が進んで相手にとられないで残っている」くらいの意味と思っていたのですが、
ブログを書いていて「そもそも位取りとは何ぞや」と気になって検索したら「歩をその筋の五段目の位置に進めること」
とありました。(違っていたらご指摘いただけると嬉しいです〜)
これは今度教室で先生にも聞いてみよう。

さて脱線しましたが指導対局
序盤は4筋の位をとって、3筋に飛車を回って歩を交換してカニ囲いつくって、と順調に進めていたのですが
途中先生の桂打ちで若干ピンチに。
しかしここで受けに回っていては攻めつぶされる……!となんとか前を見る手を探し続けて指しました。
やや無理攻めぎみだったような気もするのですが……。
たくさん駒を渡してしまい、最後詰めろっぽい手が飛んできたところで、しぼりだすように詰みを見つけて詰まさせていただきました。
素敵な笑顔で「駒もさばけたし馬も使えて100点です!」と言っていただいて感動!

感想戦では途中金銀の両取りの筋があったことや、9筋を攻められたときの香上がりの手について教えていただいたり、
それから今回上手の銀を辛抱できず銀で交換してしまったのですが、もっと安い駒(桂馬)で攻めていくほうが
よかった等のアドバイスをいただきました。
予定の時間が過ぎている中丁寧にアドバイスいただいて恐縮です!

山口先生、明るくて教え上手で褒め上手で気配り上手で素敵でした。すっかりファンになった〜。
またいつか教えていただける機会があるといいなあ。


●次の一手
お昼前には次の一手の出題があり、当選発表が午後一番で行われました。

ちょうど私が指導対局に夢中になっている時間帯で、中村太地先生に突然名前を読み上げられてびっくり。
指導対局の途中でしたが、山口先生に「行ってきてください〜」と言っていただき、
北尾まどか先生から賞品を受け取りました。
賞品はなんと浦野先生のサイン入り「3手詰めハンドブック�U」!


揮毫は「花信」

実はこちらの本、既に持っていたのですけれど、つい先日お風呂で解いていたら
うっかり水没させてしまったので(浦野先生スミマセン……)とてもうれしかったです!なんというタイミング!
何よりこの1年、将棋イベントでこういった賞品が当たったということがなかったのでうれしさひとしお。
きっとあの会場強い人ばっかりだったから、3手詰めがちょうどよい私に当たってよかった!(我褒め)
これは将棋の神様からの「もっと詰め将棋をやったほうがよい」というお達しと思ってさらに繰り返し解こうと思います。
さすがにサイン本はお風呂にはもって行かないぞ!

というわけで今回は大盤解説以外もイベントを楽しみつくしました!
メトロポリタンは駅直結という立地もすばらしいので、仙台にいる間またタイトル戦あるといいなー。